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改札パンチとは?
駅で切符を買って最初に受けるのは「改札」です。一般的には「改札口」と呼ばれ、乗車の開始で切符に使用を証明する行為を「改札」と言い、乗車終了後に切符を回収する行為を「集札」と 言います。
この「改札」は有効な切符かどうかを判断して、有効な切符で有れば使用開始の印を付けます。この印は自動改札機の場合は穴を開けたり、駅員さんの場合はスタンプを押す行為なのですが、かつての多くの鉄道では改札パンチで切符に切り込みを入れておりました。駅員さんが1枚ずつ切符を確認してパンチを入れており、切符を切らない間はカチカチと鳴らしながらリズムを整えていた光景も、懐かしいと覚えている方も居るのでは無いでしょうか。
当時の光景(外部リンクYoutube) 注意:当社のアカウントページでは有りません。
形状は大きく分けて2種類有ります。
そんな改札パンチはだいぶ少なくなりましたが、今でも一部のローカル鉄道で使用されております。正式名称は「改札鋏」と呼び、形状は大きく分けて2種類存在しました。1つは持ち手の部分の先端が、ニッパーの様に離れているタイプです。これは「一般型」と言われ、改札鋏の殆どがこのタイプでした。
もう1つは「東鉄型」と言われ、先端同志が当たるタイプです。これは先端同志が当たった反動で、動きが早くなり早切りに向いているからで有ります。国鉄当時の東京鉄道管理局用から「東鉄型」と呼ばれており、乗客の多い東京管内で活躍しました。ただし使い方を誤ると手に血豆を作る事も有り、ベテランになる迄の洗礼だったのでしょうか。
切り口は何種類有るの?
切符に切り込みを「鋏こん」と言い、切った形を「こん形」と言います。切符に切り込みを入れる行為を「入鋏」と呼ばれておりました。こん形は日本全国で何種類有るのかはハッキリしませんが、140種類程存在したと言われております。この中で「東鉄型」は番号と使用駅の規定が有り、46種類有りました。改札口に立つ駅員さんはこの全部の形と駅を覚えていたそうです。

(1~35に関しましては、使用していた駅の一部を抜粋しています。)
「特殊鋏こん」は特定の駅のみの形でした。東京駅は東京駅のみの「こん形」だったのですね。
「予備鋏」は中央線で午前中のみで使用した実績が有り、これは不正使用の判断に使われておりました。午前中の形で切った切符を夜遅くに近駅からの切符を渡せば、不正使用なのかと事情聴取されたのです。当時の国鉄は不正乗車に悩まされ、あの手この手で改札に工夫をしておりました。当時は切符に時刻が印字されず、ましては非磁気券が殆どの時代に入場記録を入れるのは困難だったのです。この様に「予備鋏」を用いて使用開始時刻を判断したり、「入鋏」の位置を日付や時間で変えて見たりして、多くの不正乗車を発見したそうです。
 
イレギュラーな大きさの「6ミリ角」
こん形は基本的に5ミリ×5ミリ四方の大きさです。これは規則で決めておりましたが、例外的に「6ミリ角」のこん型が、秋田や山形地区で使われていた駅が有りました。理由は不明ですが、旅客規則通りに運用する国鉄ではかなりイレギュラーな事だったのでしょう。正確な使用時期は不明ですが、国鉄末期の昭和60年には使われており、JR民営化後も使い続けていた駅も有りました。
どこで買えるの?
改札パンチは不正使用防止も有りますが、本来は乗車券を正しく使用しているのかを判断して、有効な乗車券の使用開始の印なのです。本職以外の用途では必要の無い道具なのですが、近年は希少価値が認められ、レトロ感も有り人気の商品となりました。中古で有ればオークションや鉄道趣味店で手に入れる事が可能です。
新品は当社で下記2店舗で卸して発売しております。欲しい方は是非手に取って見て下さい。在庫等の発売状況の詳しくは、直接お問い合わせ下さい。
東鉄型を中心に取り揃えております。 一般型を中心に取り揃えております。
GENERAL STORE RAILYARD(ジェネラルストアレールヤード) 場所:JR大宮駅西口コンコース内
【JRE MALL レールヤード店】
https://www.jreastmall.com/shop/c/c08/

  書泉(神保町と秋葉原に2店舗)
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参考:Facebookで改札パンチについて記事にしております。
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